導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサ導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサは、高純度アルミニウム箔表面に酸化皮膜を誘電体として形成したものを陽極とし、電解質(導電性高分子+電解液)を含んだ電解紙、陰極引き出し用のアルミニウム電極箔から構成されています。 図2の陽極酸化皮膜の厚みが、「コンデンサの原理」頁の電極間距離(t)となります。導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサは耐電圧に応じてこの陽極酸化皮膜の厚みを変えておりtの値を非常に小さくすることが可能となっており、更に粗面化による電極面積(S)の拡大、誘電率(ξ)が大きいことがあいまって、小形ながら大きな静電容量が得られています。 図2 1. 粗面化(エッチング) 陽極原箔には通常厚み50~100μm純度99.99%以上の高純度アルミニウム箔を使用します。 エッチングは一般的に塩酸液に浸漬(化学エッチング)したり、塩酸水溶液中でアルミニウムを陽極として電解(電気化学的エッチング)する方法が用いられます。電気化学的エッチングでは電解の電流波形、液の組成、温度等によりエッチング形状が異なり、コンデンサの性能に合わせたエッチングの方法が選ばれます。エッチングの倍率(平滑箔面積に対する祖面化された箔実効面積の比率)は一般に数倍から120倍程度にできます。 写真1 エッチング箔の種類
2. 化成(陽極酸化) 化成用の電解液中において陽極酸化することによって、アルミニウム表面に電気絶縁性(耐電圧)のある酸化物を形成することを「化成」といいます。 陽極酸化は、図3に示すように、化成用の電解液中で電圧を印加することによって生成します。 陽極酸化(直流電解)を行うとから生じた イオンと水との反応によってが生成します。 陽極酸化を行い生成した酸化皮膜の拡大写真を写真2、写真3に示します。参照下さい。 表面写真![]() 写真2. 低圧化成箔 写真3. 高圧化成箔 3. 電解質 導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサは、陽極箔と陰極箔を対向させ、電解紙をはさみ込んで巻回した構造をしておりますが、真に祖面化されている陽極箔面に対極を設けることは非常に困難であり、電解質(導電性高分子+電解液)を含浸させることで対極の役目も持っています。この様に電解質(導電性高分子+電解液)は、実質上の陰極として機能しています。電解質(導電性高分子+電解液)に求められる基本的な性能を上げると次の様になります。
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