・MLCC置き換え事例:車載ECU(Body制御ユニット)内の降圧DC/DCコンバータ

スイッチング電源回路の入力コンデンサのMLCCを、ハイブリッドコンデンサで置き換えた事例を示します。この降圧DC/DCコンバータのスイッチング周波数は100kHz~300kHzで、入力コンデンサにはMLCCとしては比較的静電容量が大きい50V 10µF(3225mm)が2個使用されていました。これを、50V 22µF(Φ6.3×5.8mm)のハイブリッドコンデンサ1個で置き換えることができました。

50V 10uF x 2pcs
(3.2x2.5mm)


50V 22uF x 1pc
(Φ6.3x5.8mm)
この置き換えができたのは、右上の周波数特性のグラフが示すように、この降圧DC/DCコンバータのスイッチング周波数である100kHz~300kHzにおいて、このハイブリッドコンデンサのインピーダンスが元のMLCCのインピーダンスと同等以下であるためです。
しかしながら、高周波領域ではMLCCのほうのインピーダンスが低く、高周波ノイズの削減効果はより高いことがグラフから推測されます。もし、実際に高周波ノイズが問題になるようであれば、汎用的にデカップリングなどに使われる小容量のMLCCを追加することで、高周波領域のインピーダンス低減を図ることが可能です。
右下のグラフは、ハイブリッドコンデンサに0.1µFと4.7µFのMLCCを1個ずつ追加した周波数特性で、高周波領域のインピーダンスが改善されていることがわかります。
周波数特性比較 ハイブリッド vs. MLCC

